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HEUIB-Ⅱフィルターの効果 [天体写真]

 Sony α7sはクリアフィルター改造してIRフィルターは主にIDASのHEUIB-Ⅱを
使用して天体写真を撮っていた。ご存知だと思うがHEUIB-Ⅱは可視光とHα光を
選択的に通過させるフィルターで私的には天文用途としてはベストなフィルター
だと思っている。さて今年3月にCANON EOS Rを購入してHKIRフィルター
改造(ハヤタカメララボ”https://www.hayatacamera.co.jp/astrophotography/”参照)
し、現在ではEOS Rがメインて天体写真を撮っている。それでHKIRフィルター
改造してあるので赤い散光星雲の写りは良いのだがさらにHEUIB-Ⅱを付けて
撮るとどうなるかふと疑問に思い同じ天体対象でHEUIB-Ⅱを付けた場合と
付けない場合を撮り比べてみた。
まずはHEUIB-Ⅱなしの場合
HEUIB_NO.JPG

次にHEUIB-Ⅱありの場合
HEUIB_YES.JPG

共通撮影データ
撮影日:2019年11月1日
撮影地:福岡県、東峰村、小石原焼き伝統産業会館
撮影機材
赤道機:高橋、NJP
鏡筒:BORG 71FL  
レデューサー:高橋RD-C0.72× 
エクステンダー:Kenko 1.4X TELEPLUS PRO300
ISO:6400 1分露出
 画像処理はJPEG画像にバックグラウンドをニュートラルにする
オートストレッチとリサイズのみした。結果バックグラウンドの
輝度レベルがHEUIB-Ⅱなしの場合は78、HEUIB-Ⅱありの場合65と
なっていてHEUIB-Ⅱありのほうが光害かぶりが少なく写っているように
見える。しかし星雲の写り具合の差が分からないのでphotoshopで
レベル補正をしてみた。
HEUIB-Ⅱなしの場合、レベル0→50、255→150
HEUIB_NO-1.jpg

HEUIB-Ⅱありの場合、レベル0→37、255→137
HEUIB_YES-1.jpg

同じレベル幅100に切り詰めて比較するとHEUIB-Ⅱありの場合のほうが明らかに
淡い星雲部分の写りが良い。これはHEUIB-ⅡがHα以外の余分な近赤外線
部分をカットするので赤色のS/N比が改善し写りが良くなったように見えると
推察される。ということで赤い散光星雲が主体の対象にはHEUIB-Ⅱの装着は
有効と言えるのではないだろうか。
タグ:HEUIB-Ⅱ
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