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調光可能LED投光器の製作 [電子工作]

 皆さんは天体写真のフラットフレーム撮影はどのようにされている
だろうか。無我宇宙さんは家の障子が破れた時、補修に使ったネコが
ひっかいても破れないという無地のプラスチック障子紙の残りで
望遠鏡にかぶせる蓋を作って、
flat_mask.jpg

天体写真撮影終了後、14~15m離れたところに白色LEDヘッドライトを
置いて望遠鏡の筒先を照らし、2秒~20秒露出の数コマ撮影し、
画像処理時にもっともフラットになるコマを選択している。
 この方法で大方うまくいっているのだが本当に淡い天体を
強力画像処理すると中心と周辺で色合いが異なり、厳密なフラット補正が
なされていない場合がある。長焦点撮影の場合、見せるべき天体が
中央にしかないので中心と周辺で色合いが異っていてもフォトショップの
プラグインソフトGradientXTerminatorWinを使えば簡単に補正ができるが
画角全体に見せるべき天体が散らばっている単焦点撮影の場合は
厄介で補正マスクを当てまくって補正しなければならず大変なのだ。
できれば最初から厳密なフラット撮影ができていれば問題ないのだが
なぜ厳密なフラットが撮れないのか考察するとIR改造されている
デジカメの場合、大きくRGBのホワイトバランスが崩れているのに
単に白色光のLEDでフラットを撮ってもRGBのバランスがマッチして
いないのが原因と考えられる。ということでRGBの各色の光量を
自由にコントロールできるLED投光器があればいいのではないかという
結論に達して調光可能LED投光器を製作することにした。一番簡単な方法は
RGBカラーLEDの各色の電流を可変抵抗器で制御する方法だが
これでは能がない。できればPWM制御で可変を実現したい。ということで
Arduino nanoのアナログ出力がPWM出力になっているのを利用して
Arduino nanoで作ってみた。
LED投光器1.jpg

LED投光器2.jpg

部品は
Arduino nano:アマゾン
ケース、レンズ(虫めがね)、単三電池:ダイソー
電子部品:秋月電子通商
で全部で2000円くらいで完成
ちなみにスケッチ(プログラム)は
#define R_in 0
#define G_in 1
#define B_in 2
#define R_out 9
#define G_out 10
#define B_out 11
int iR,iG,iB;
int ledR,ledG,ledB;
void setup() {
// put your setup code here, to run once:
}

void loop() {
// put your main code here, to run repeatedly:
iR=analogRead(R_in);
iG=analogRead(G_in);
iB=analogRead(B_in);
ledR=iR/4;
ledG=iG/4;
ledB=iB/4;
analogWrite(R_out,ledR);
analogWrite(G_out,ledG);
analogWrite(B_out,ledB);
delay(500);
}
と10分くらいで完成した。
さあ、これでフラットフレームバッチリといくかどうか。
乞う、ご期待。


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