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マルミ光機のUV/IR CUT Filter買ってみた [カメラ]


 長らくIR改造Canon Eos Kiss Degital Xで天体写真を撮ってきていたが
その写りに他者と写り負けしているのを感じていた。そんな時の
2年前Sony α7sが発売され、衝撃のISO409600まで設定できる性能に
いままでの天体写真の撮り方を変えるかもしれない可能性を感じ、
その年の9月に買ったのだった。早速、IR改造を依頼した。フィルター
ワークを駆使できるようIRをクリアガラスに換装する改造をして
同時にIDASの光害カットフィルターLPS-D1とHα強調UV・IRカットの
HEUIB-IIを購入したのだった。しかしこれらのフィルターは干渉型で
あるため光の入射角によって特性が変わる宿命を持っている。長焦点では
問題ないのだが200mm以下の焦点距離レンズでは中央と周辺では
色ずれする。ちなみに買ってすぐにいて座付近の天の川を50mm
標準レンズ+HEUIB-IIで撮ってみたのが
A7sTest.JPG

中央と周辺で色調が違って写っている。画像処理で強調すると
眼も当てられない。手間、暇、テクニックを駆使して画像処理で修正
できなくはないだろうが大変なので星野写真は諦めていたのだった。


ところが天文雑誌でIR改造のEOS6Dの星景写真の入選作が
あるのに気づいて、IR改造のEOS6DのIRは基本的に
紫外・赤外カットのIDASのUIBAR-Ⅲを採用しているものと
推察されるので私もUIBAR-Ⅲを使用すれば色ズレなしの星野写真が
撮れるのではないかと思ったのだった。がーしかしUIBAR-Ⅲは
税別16000円もするので購入に躊躇していた。それですこしでも
安く売っているところはないかとネット検索していたらアストロアーツの
オンラインショッピングでマルミ光機のUV/IR CUT フィルターの特性が
UIBAR-Ⅲとほぼ同じで値段が税込み6151円ということで思わず
ポチッてしまったのだった。


 本日、めでたく物が到着したがあいにくの梅雨空で実際の星空で
使用する見通しがないので液晶画面を撮ってみてことにする。
まず、Photoshopで液晶画面全体にR=G=B=0、R=G=B=100
R=G=B=255のストライプ画像を作成し、50mmレンズの前に
マルミ光機のUV/IR CUT フィルターを取り付ける。そのまま液晶画面を
撮影するとホワイトバランスが大きく赤よりに寄っているのでカメラの
ホワイトバランス修正機能を使って補正して撮影する。撮影したRaw画像は
ステライメージ7で自動現像し、中央部分でオートストレッチして
marumi-uvir.jpg

中央部分でオートストレッチしているのでR=G=B=82、と同じだが
右端ではR=74、G=73、B=71となった。F2.8で撮っている
ので周辺減光があり、輝度は下がるがR:G:B比はほとんど変わらず
色ズレはわずかといえる。
ちなみにHEUIB-IIで同じことをすると
Heuib.jpg

LPS-D1では
Lps-D1.jpg

となり明らかに周辺で色ずれしているのがわかる。


 実際の星空で試写しないとなんともいえないが十分に期待が持てる
結果ではなかろうか。夏の天の川を写すのが楽しみだ。

余談、
 私の場合、フィルターはレンズ前面かレンズ後面〜CCD間のどちらにも
設置できるのだが50mmレンズのAF NIKKOR 50mm 1:1.8Dの場合、
レンズ後面〜CCD間にフィルターを設置すると周辺星像が著しく
劣化するのでレンズ前面に設置している。


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